2014/04/11

第2期「みらいの道徳をつくる会」がスタート

去る3月21日、東京・五反田にて第1回が開催されました。

 道徳の「教科」化に関わる動きが急ななか、「明日の道徳教育のために、今できること」のテーマのもと、ベテランから新任1年目まで三十名あまりの参加者を得て開かれました。その概略を報告します。

 ① 会に先立って第2期の運営全般を担う立候補による推進委員会議が開かれ、会則や役員、今後のスケジュール(下記)などについて話し合われました。
 ② 13:30からスタートした、本番は次のとおりです。
   ◆講話 「道徳の“教科化”を考える」  田沼茂紀(國學院大學)
   ◆道徳の時間の基本を押さえる     浅見哲也(埼玉県深谷市)
   ◆実践例報告
      Ⅰ 授業づくりコース     講師 北川沙織(愛知県名古屋市)
      Ⅱ 授業研究コース      講師 広中忠昭(千葉県柏市)
   ◆ミニ講座 「道徳教育の指導の効果に関する一考察」
                        講師 東風安生(早稲田実業初等部)

 実践編の「授業づくりコース」では講師による模擬授業形式で行われ、若手の先生方はとてもよく分かったと感想を漏らされています。
 また、東風先生のミニ講座では、小学校時代に先生の道徳授業を受けた児童について、その後の成長を追跡調査した結果と分析が披露されました。殊に、昨年から、教壇に立つことになった“生き証人”ともいえる若い教師から往時の授業の思い出が語られました。
 今回の発表から見えてきたのは、児童生徒の印象に残る道徳授業は、「体験」と結びついた内容が多いということです。体験といっても、学校や家庭での直接体験だけでなく、日常生活全般から、間接体験、追体験、そして想像的体験も含めて幅広く捉えてよさそうです。「心に響く」とはよく聞くことですが、こんなところにヒントがあるのかもしれないと思いました。
 翻って、教科化問題の捉え方が示された講話や、道徳の時間の基本が丁寧にひも解かれた内容には、参加してよかったという充実感を表明された先生も多かったです。

 まずは成功裏に終了した第1回ですが、次回以降の日程がすでに決まっています。今からチェックをお願いいたします。詳細は、決まり次第、本ブログにて公開してまいりますので、ご注目ください。
【今後の予定】
 第2回  6月21日(土) 会場:國學院大學(たまプラーザ)
 第3回  8月30日(土) 会場:五反田・学研ビル
 第4回 12月20日(土) 会場:未定
 第5回 2015年3月21日(土) 会場:五反田・学研ビル
       ※4月時点の予定です。変更は、本ページにてご案内します。

  先の推進委員会では、1回あたりの資料代(参加費)を500円とし、すでに37名が会員となっています。また、会員登録をしていただいた先生には、メールマガジンの発行も始まりました。
会員登録は随時受け付けておりますので、
miraidotoku@gmail.com  まで、
件名を <会員登録申し込み> として 送信ください。事務局での登録が済み次第、登録完了のメールを返信いたします。